設立趣意
京都大学経営管理大学院では、寄附講座 CHA - Creativity in Humanities and Aesthetics を設立しました。
持続可能性、分断、対立などの問題が顕著になり、資本主義・近代主義の限界が議論される現在、新しい世界のあり方を模索し多くの人々と協働し創造していくことが求められています。そのためには、世界の変化を理解し、新しい世界の方向性を見定め表現していくために、文化・美学(感性論)の視点とそれに基づく創造性が欠かせません。本寄附講座では、人文社会学に基づきつつ、文化的・美学的実践そのものに飛び込むことで新しい学問を形成しつつ、社会を変革していくための道標を打ち立てることを目指します。
総合芸術としての茶の湯、伝統に根差した工芸、経済的原理から自律したアートを、過去のノスタルジーやエリート的な外部に逃げ込むのではなく、現在のグローバル社会の最先端に節合していくことを目指します。そのために、人文学・美学の学問、工芸やアートの創造、ビジネスや消費の現場を、緊張感のある関係の中で結びつけ取り合せていきます。
設置期間: 第一期 2024/7-2027/6
研究領域
- 文化・美学から価値を転換していく創造性
- 新しい社会組織としての工芸・クラフト
- ラディカルな政治のための美学・アート
- ⟨他者⟩との関係を築くおもてなし・ホスピタリティ
教員
客員教授 木村宗慎 (茶道家・芳心會主宰)
特命教授 日野洋一 (株式会社シルバーバックス・プリンシパル 代表取締役)
Assistant Professor Samuel Mortimer
教授 山内裕
連絡先